TOP > 当院について > クリニカルインディケーター

当院について

診療実績

クリニカルインディケーター

クリニカルインディケーターとは、医療の質を定量的に評価する指標のことで、医療の過程や結果から課題や改善点を見つけ出し、医療の質の向上を目的とするものです。
Ⅰ 病院全体の指標
Ⅱ 予防と安全にかかわる指標
Ⅲ 診療プロセスとアウトカムにかかわる指標
Ⅳ 診療実績
Ⅰ 病院全体の指標
1 紹介率
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
36.4% 36.5% 40.0% 42.3%
41.2%

項目

紹介率とは、初診患者さまのうち、他の医療機関から紹介されて来院した患者さまの割合です。

定義・計算式

紹介患者数/初診患者数

2025年度コメント

循環器専門病院として、地域の医療機関との連携を大切にし、ご紹介いただいた患者さまの診療にあたっています。

2 逆紹介率
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
72.7% 65.9% 99.8% 112.7% 113.6%

項目

逆紹介率とは、初診患者さまのうち、他の医療機関へ紹介した患者さまの割合です。

定義・計算式

逆紹介患者数/初診患者数

2025年度コメント

当院が、地域の他医療機関と連携している度合いを示す一つの指標となります。地域のかかりつけ医の先生方との連携も、患者さまの普段の健康管理をお願いするにあたりともて重要なことです。

3 病床利用率(一般病床)
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
85.4% 72.7% 70.7% 81.4% 76.7%

項目

当院の一般病床がどの程度、効率的に稼動しているかを示す指標です。

定義・計算式

入院延べ患者数/病床数×年間入院診療実日数

2025年度コメント

循環器疾患に特化した急性期医療を提供し、適切な入退院支援を通じて病床を有効に活用しています。高度な専門治療と地域医療との連携により、一般病棟利用率の向上に努めています。

4 病床利用率(療養病床)
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
96.3% 91.8% 90.7% 95.3% 94.2%

項目

当院の療養病床がどの程度、効率的に稼動しているかを示す指標です。

定義・計算式

入院延べ患者数/病床数×年間入院診療実日数

2025年度コメント

療養病棟では、患者さま一人ひとりに適切な療養環境を提供するとともに、入退院を円滑に調整し、病床を有効に活用することで、安定した病棟運営に努めています。

5 平均在院日数(一般病床)
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
12.7 12.0 11.7 12.4 12.0

項目

一般病床に入院された、一人ひとりの患者さまが何日間入院しているかを示す指標です。

定義・計算式

年(月)間在院患者延べ数/【1/2×〔年(月)間新入院患者数+年(月)間退院患者数〕】

2025年度コメント

安全かつより快適な入院・治療生活をお過ごし頂けるよう、そして安心して退院後の生活を送って頂けるよう、職員全員で取り組んでいます。

6 平均在院日数(療養病床)
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
520.5 720.5 518.6 470.0 393.0

項目

療養病床に入院された、一人ひとりの患者さまが何日間入院しているかを示す指標です。

定義・計算式

年(月)間在院患者延べ数/【1/2×〔年(月)間新入院患者数+年(月)間退院患者数〕】

2025年度コメント

長期にわたり療養の必要な患者さまが入院する病床です。当院では全国的に増加しつつある心不全患者さま、人工透析が必要な患者さまへの対応も可能です。心不全治療については医師と看護師を中心とした多職種チームとして取り組み心臓リハビリなども充実しております。

7 外来入院患者数比率
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
97.5% 105.0% 101.3% 92.6% 93.1%

項目

一日あたりの外来患者数と入院患者数に対する割合を示す指標です。

定義・計算式

一日平均外来患者数/一日平均入院患者数(在院患者数)

2025年度コメント

外来と入院のバランスを保つことで、地域における医療資源を有効に活用し、より多くの患者さまに対応できる体制を整えています。

8 外来患者数
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
46039 45067 43245 42301 41180

項目

当院の外来に受診された患者さまの延べ数です。

定義・計算式

外来患者延べ数

2025年度コメント

外来患者数は近年やや減少傾向にありますが、これは逆紹介率の上昇により、地域の医療機関との連携がより円滑に進んでいることを反映しています。かかりつけ医による継続的な診療と、当院での専門的治療とを適切に役割分担することで、地域全体として質の高い医療提供体制を実現しています。

9 入院患者数
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
61313 55797 54921 59739 57895

項目

当院に入院された患者さまの延べ数です。

定義・計算式

入院患者延べ数

2025年度コメント

新しい治療の導入により急性期医療の質を高めるとともに、高齢患者さまを対象とした慢性期医療として心臓リハビリテーションにも積極的に取り組んでいます。さらに、医師・看護師・リハビリスタッフ・管理栄養士など多職種が連携するチーム医療を推進し、患者さまの病状や生活背景に応じた最適な入院医療を提供しています。

10 救急患者率
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
81.8% 75.7% 74.1% 72.0% 71.3%

項目

当院は二次救急医療機関の指定を受けており365日24時間の受入体制を整えております。救急車の搬入状況から入院に至った件数を把握しております。

定義・計算式

救急車で来院し入院となった件数/救急車の搬入件数

2025年度コメント

循環器疾患は迅速な診断治療が重要であり、わずかな時間でも無駄にできません。循環器専門病院である当院では、救命救急医療が最重点課題のひとつです。

Ⅱ 予防と安全にかかわる指標
1 入院患者の転倒・転落による損傷発生率(レベル3a以上) (‰)
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
0.0489‰ 0.1971‰ 0.3277‰ 0.3683‰ 0.3282‰

項目

転倒・転落事例は、当院のインシデント及びアクシデント事例の報告等に関するガイドラインに基づき、全て報告され把握しています。

定義・計算式

報告のうちレベル3a以上の件数/入院延べ患者数×1000

当院のインシデント・アクシデント事故レベル

インシデント
レベル
レベル0 問題が発生したが患者には実施されなかった場合
レベル1 患者へ実害がなかったが、何らかの影響を与えた可能性がある場合
レベル2 患者への観察の強化とバイタルサインに変化が生じた場合
レベル3a 簡単な処置や治療(消毒、湿布、皮膚の縫合、鎮痛剤の投与等)が生じた場合
アクシデント
レベル
レベル3b 濃厚な処置や治療(バイタルサイン高度変化、人工呼吸器の装着、手術、骨折、入院延長等)が生じた場合
レベル4a 永続的な障害や後遺症が残ったが、有意な機能障害や美容上の問題は伴わない場合
レベル4b 永続的な障害や後遺症が残り、有意な障害や美容上の問題を伴う場合
レベル5 事故が死因となった場合

(心臓血管センター金沢循環器病院 安全管理委員会規定による)

2 インシデント・アクシデントレベル別報告件数
  2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
レベル0 200 105 62 54 75
レベル1 481 282 242 376 356
レベル2 18 67 115 163 197
レベル3a 98 52 65 91 120
レベル3b 10 2 4 6 7
レベル4a 0 0 0 0 0
レベル4b 0 0 0 0 1
レベル5 - - - 1 0
合計 807 508 488 691 756

2025年度報告件数

年度別報告件数

コメント

総報告件数は前年度より9.41%増加しました。全体的に見て、レベル2以上の報告件数が増えています。3b 以上の報告内訳は、転倒転落による受傷 (大腿骨頸部骨折、頭部外傷、脳内出血)、寝たきり患者のおむつ骨折、治療に関する内容(PM再移植術)でした。

3 インシデント・アクシデント表題別報告件数
表題(項目) 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
与薬(注射・輸液) 65 42 40 70 73
与薬(内服・外用) 130 86 105 135 150
ラインチューブトラブル 116 99 78 92 129
皮膚損傷 33 22 17 20 23
転倒・転落 127 83 96 122 107
経管栄養 11 7 12 30 31
検査 72 39 46 72 67
連絡・コミュニケーション 9 3 - - -
指示情報 3 2 - - -
処置・治療 70 15 13 45 84
手術 42 3 - - -
患者誤認 30 21 20 25 19
輸血
(2024年度より追加)
- - - 2 2
その他 99 86 61 78 71
合計 807 508 488 691 756

2023年度分より 連絡コミュニケーション、指示情報、手術の項目は各報告別に振り分けてあります。

2025年度報告件数

年度別報告件数

コメント

2025年度のインシデントアクシデント報告件数において、最も多いのは与薬(内服・外用薬)に関する内容でした。概要をみると、看護師配薬、患者自己管理を含め、服用忘れ、飲みこぼし(ベッド上に薬が落ちていた)、服用確認忘れなどが多く見られていました。続いてラインチューブトラブル、転倒・転落の順となっています。
2025年度の転倒転落発生率は1.8482‰、損傷発生率(レベル3a以上で計算)は0.3282‰でした。いづれも前年度より低下しています。転倒転落に関しては万一転んでも重傷化しないことを目標とし、センサーマット等の活用を含む環境調整、転倒予防啓蒙活動、転倒予防対策ラウンド、担当PTを含めた病棟カンファレンスにより、危険因子の情報共有を行い、対策を検討しています。
2025年度患者誤認は19件。前年度より低減できました。患者誤認に至った背景要因を検証し、対策を職員に周知しています。

4 インシデント・アクシデント部署別報告件数

2017年度分より 放射線部にPET、リハビリに心リハをまとめ、看護部も一部まとめてあります。

報告部署 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
HCU 44 49 48 93 82
4F病棟 66 65 48 55 51
5F病棟 - - - - -
6F病棟 108 60 57 49 64
7F病棟 216 134 175 241 258
8F病棟 103 38 43 71 100
外来 12 4 5 7 17
中材・カテ室・手術室 - - - - -
検査部 14 19 5 6 9
薬剤部 28 29 40 43 34
放射線部 15 11 16 24 18
PET室 - - - - -
リハビリテーション部 9 4 1 10 4
心臓リハビリテーション室 - - - - -
栄養部 11 7 12 24 27
臨床工学部 120 24 6 26 44
医師 0 1 1 3 6
その他(事務部等) 61 63 31 39 42
合計 807 508 488 691 756

2017年度分より 放射線部にPET, リハビリに心リハをまとめてあります。

2025年度報告件数

年度別報告件数

コメント

各部署から報告があがっています。医師からの報告もわずかながら増えています。

5 手術部位感染(SSI)発生率
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
- - - 0.00% -

項目

全手術件数(デバイス植え込み含む)に対するSSIの発生率です。

定義・計算式

SSI定義による該当件数/手術件数      手術操作が及んだ部位に発生する感染を定義とします。

6 褥瘡推定発生率
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
1.01% 2.16% 1.23% 1.91% -

項目

月1回開催される褥瘡対策委員会にて、全病棟の褥瘡発生者を報告、集計しています。

定義・計算式

褥瘡保有者(持ち込み除く)/入院患者数(ある一日)

Ⅲ 診療プロセスとアウトカムにかかわる指標
1 心大血管手術後30日以内死亡率
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
3.2% 4.9% 2.7% 2.6% 1.1%

項目

心大血管手術件数に対する術後30日以内の死亡率です。

定義・計算式

術後30日以内での死亡件数/心大血管手術件数 心大血管手術とは虚血性心疾患、弁膜症、胸部大血管、その他心疾患・開心術、先天性心疾患に対する手術としています。(TAVI,ステントグラフトは除く)

コメント

心大血管手術は、緊急、準緊急手術の割合が高く、また持病があったり高齢患者さまも多くいらっしゃいます。このため、周術期の死亡率を低下させることは困難とされていますが、当院では低い数字を維持しています。緊急手術は時間との戦いであり、そのため当院ではいかに早く手術が開始できるかを常に念頭においています。ハイブリッド手術室も活用しながら、私たちはさらなる治療法の進歩を目指しております。

2 心大血管手術入院死亡率
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
3.7% 6.5% 2.7% 5.2% 4.5%

項目

心大血管手術件数に対する退院前の死亡率です。

定義・計算式

退院前の院内死亡件数/心大血管手術件数 心大血管手術とは虚血性心疾患、弁膜症、胸部大血管、その他心疾患・開心術、先天性心疾患に対する手術としています。(TAVI,ステントグラフトは除く)

コメント

心大血管手術を受けられる患者さまは、慢性透析が必要な腎臓病や糖尿病、脳梗塞の既往等といった他に重大な病気を合併していることが多く、また術後の活動性の低下によりなかなか元の生活に戻れないことも多々ありました。当院では術後翌日からの離床や、リハビリの早期開始あるいは血液浄化センターとの協力により患者さまの活動性の維持、術後合併症の防止に努めており、低い数字を維持しています。

3 心大血管手術後72時間以内の再手術率
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
0.0% 0.0% 1.8% 0.0% 0.0%

項目

心大血管手術件数に対する術後72時間以内の再手術率です。

定義・計算式

手術終了時間から72時間以内に実施した予期せぬ手術件数 心大血管手術とは虚血性心疾患、弁膜症、胸部大血管、その他心疾患・開心術、先天性心疾患に対する手術としています。(TAVI,ステントグラフトは除く)

コメント

心大血管手術を受けられる患者さまは、以前より心血管系の治療を受けておられる患者さまが多く、そのほとんどが抗凝固剤という血液を固まりにくくする薬を内服されています。そのため手術中は血液が止まりにくい状況での手術となり、術後しばらくして出血が増大してくることがあります。出血量の増大は患者さまへの負担もかかるため、そのような場合には再手術を行い止血する必要があります。

4 心大血管手術退院後2週間以内の再入院率
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
0.0% 0.0% 2.7% 0.0% 0.0%

項目

心大血管手術件数に対する退院後2週間以内の再入院率です。

定義・計算式

同一疾患で退院後、2週間以内に予期せぬ再入院をした件数/心大血管手術件数 心大血管手術とは虚血性心疾患、弁膜症、胸部大血管、その他心疾患・開心術、先天性心疾患に対する手術としています。(TAVI,ステントグラフトは除く)

コメント

当院では、術後患者さまが安定した状態ですぐに日常生活に戻れ、元の生活が送れる自信がついた状況となった時点で退院していただいています。そのため退院後すぐ調子が悪くなって再入院されることはほとんどありません。確実な手術、確実な創治癒に心がけています。

6 AMI入院死亡率(%) (重症度別) A
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
0.0% 1.8% 0.0% 0.0% 1.5%

項目

急性心筋梗塞(AMI)で入院した患者さまで、心肺補助を必要としなかった場合の入院中の死亡率です。

定義・計算式

対象:急性心筋梗塞(AMI)の診断で入院した患者、入院死亡ー退院前の院内での死亡、重症度A-大動脈バルーンパンピング法および経皮的心肺補助法(-)

コメント

急性心筋梗塞は生命に関わる重篤な疾患であり、患者さまの年齢や重症度などによって治療成績は大きく影響を受けます。今年度は入院死亡率が前年度を上回りましたが、一人ひとりの患者さまに対して迅速かつ適切な治療を提供できるよう、多職種が連携し診療体制の充実と継続的な質の向上に取り組んでいます。

7 AMI入院死亡率(%) (重症度別) B
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
5.0% 3.6% 0.0% 0.0% 1.5%

項目

心肺補助を必要とした重症急性心筋梗塞の場合の入院中の死亡率です。

定義・計算式

対象:急性心筋梗塞(AMI)の診断で入院した患者、入院死亡ー退院前の院内での死亡、重症度B-大動脈バルーンパンピング法および経皮的心肺補助法(+)

コメント

急性心筋梗塞は生命に関わる重篤な疾患であり、患者さまの年齢や重症度などによって治療成績は大きく影響を受けます。今年度は入院死亡率が前年度を上回りましたが、一人ひとりの患者さまに対して迅速かつ適切な治療を提供できるよう、多職種が連携し診療体制の充実と継続的な質の向上に取り組んでいます。

8 AMI DTB Time〈90min率〉
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
65.0% 60.0% 65.0% 61.0% 81.5%

項目

急性心筋梗塞(AMI)の診断で入院した患者さまのうち、入院から再灌流での時間が90分以内であった比率です。

定義・計算式

急性心筋梗塞(AMI)の診断で入院した患者のうち、入院から再灌流までの時間が90分以内を達成した症例数/AMIの診断で入院した患者の症例数

コメント

急性心筋梗塞に対する再灌流治療を早期に行うことは、生命予後の改善に重要です。病院到着(door)からカテーテルによる再灌流治療(balloon)を行うまでの時間は、door-to-balloon Time(DTB)として、その施設での急性心筋梗塞治療の質を表す指標として重要視されています。このDTBTimeが90分以内であれば、質の高い治療を行っていると評価されます。当院では、AMIの診断がつけば速やかに心臓カテーテル検査を行い、ステント治療を中心とした再灌流治療を施行しています。DTBを規定する要因としては、医師の診断能力および治療技術だけではなく、救急外来での速やかな処置も重要で、放射線技師や臨床工学士あるいは、看護師等の能力など多岐にわたる因子が関与しています。

9 急性心筋梗塞等再灌流成功率
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
100.0% 98.0% 100.0% 100.0% 100.0%

項目

急性心筋梗塞患者(AMI)の患者さまと不安定狭心症(UAP)の患者さまに対する再灌流成功率です。

定義・計算式

再灌流成功症例数/AMI+UAPの症例数

コメント

ここ数年は連続して、PCIによる再灌流成功率100%を達成しています。

10 AMI 再灌流成功例院内死亡率
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
5.0% 3.6% 0.0% 0.0% 3.0%

項目

急性心筋梗塞(AMI)の診断で入院し、再灌流に成功した患者さまの退院前の院内での死亡率です。

定義・計算式

急性心筋梗塞(AMI)の診断で入院し、再灌流に成功した退院前の院内での死亡症例数/AMIの診断で入院し再灌流に成功した症例数

コメント

再灌流治療が成功しても、患者さまの重症度や合併症により救命が困難となる場合があります。今年度は院内死亡率が前年度を上回りましたが、症例数の影響を受けやすい指標でもあります。今後も迅速な再灌流治療と集中治療体制の充実を図り、治療成績の向上に努めてまいります。

11 待機的PCI後24時間以内死亡率
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
0.0% 0.6% 0.0% 0.0% 0.0%

項目

待機的PCI(経皮的冠動脈インターベンション=カテーテル治療)施行患者さまの24時間以内死亡率です。

定義・計算式

24時間以内に死亡した症例数/待機的PCI施行患者症例数

コメント

待機的なPCIでも元々重症の患者さまでは、急変する可能性もあります。ここ数年は連続して、24時間以内の死亡率は0%近くを達成しています。

12 PCI後AST(急性ステント血栓症)発生率
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
0.0% 0.0% 0.0% 0.5% 0.0%

項目

PCI後24時間以内の急性ステント血栓症発生率です。

定義・計算式

PCI後24時間以内に急性ステント血栓症を発生した症例数/年間PCI症例数

コメント

PCIにより冠動脈ステントを留置した後、ステント内に血栓が発生し急性閉塞を生じることがあります。抗血小板療法や、ステントの十分な開大により近年は24時間以内にステント血栓症が発生することは極めてまれになりました。

13 PCI後SAT(亜急性ステント血栓症)発生率
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
0.0% 0.2% 0.5% 0.0% 0.5%

項目

PCI後30日以内のステント血栓症発生率です。

定義・計算式

PCI後30日以内にステント血栓症を発生した症例数/年間PCI症例数

コメント

ステント留置後1ケ月以内に発生するステント血栓症も極めてまれとなっています。

14 PCI後LST(晩期ステント血栓症)発生率
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
0.0% 0.5% 0.3% 0.0% 0.0%

項目

PCI後31日~365日以内のステント血栓症発生率です。

定義・計算式

PCI後31日~365日以内にステント血栓症を発生した症例数/年間PCI症例数

コメント

ステント留置後1ケ月以上経過して生じる晩期ステント血栓症も極めてまれとなっています。

15 PCI後VLST(超晩期ステント血栓症)発生率
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
0.0% 0.5% 1.6% 0.0% 0.0%

項目

PCI後1年以降のステント血栓症発生率です。

定義・計算式

PCI後1年以降にステント血栓症を発生した症例数/年間PCI症例数

コメント

ステント留置後1年以上経過して生じる超晩期ステント血栓症も極めてまれとなっています。

Ⅳ 診療実績
1 緊急PCI総件数(患者単位)
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
124 97 84 104 82

項目

急性心筋梗塞や不安定狭心症など緊急でカテーテル治療を行った件数です。

定義・計算式

年間の実施件数

コメント

近年は緊急治療を要する症例が多く認められております。

2 待機的PCI総件数(患者単位)
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
338 310 298 324 345

項目

狭心症や心筋梗塞など緊急でなく待機的にカテーテル治療を行った件数です。

定義・計算式

年間の実施件数

コメント

昨年は増加しましたが、近年は件数が減少傾向にあります。これは、十分な内科的治療が行われ、かつ医学的な判断のもと適切な治療をこころがけている結果と考えられます。

3 PTA(末梢血管インターベンション)件数(患者単位)(件)
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
254 59 72 104 132

項目

下肢動脈、頚動脈、腎動脈など末梢血管に対するカテーテル治療の件数です。(2022年度よりVAIVT除く)

定義・計算式

年間の実施件数 計算方法を変更

4 経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)(件)
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
72 73 72 75 96

項目

大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療の件数です。

定義・計算式

年間の実施件数

コメント

TAVI件数は増加しており、安全性と有効性を確保しながら、多くの高齢患者さまに低侵襲治療を提供しています。

5 ペースメーカー植え込み件数(新規)
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
50 63 63 52 63

項目

徐脈性不整脈に対する新規のペースメーカー植え込みの件数です。

定義・計算式

年間の実施件数

6 ICD植え込み件数(新規)
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
3 4 4 4 8

項目

致死的頻脈性不整脈に対するICD(植え込み型除細動器)植え込みの件数です。

定義・計算式

年間の実施件数

7 カテーテルアブレーション件数
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
70 69 126 141 148

項目

頻脈性不整脈に対するカテーテル治療の件数です。

定義・計算式

年間の実施件数

8 心臓再同期療法(CRT)および両室ペーシング機能付き植え込み型除細動器(CRT-D)件数
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
9 4 13 19 8

項目

心不全に対するペースメーカーによる心臓再同期療法の件数です。

定義・計算式

年間の実施件数

9 冠動脈造影検査件数(PCIは含めない)
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
614 526 473 503 425

項目

診断を目的とした冠動脈カテーテル検査件数です。

定義・計算式

年間の実施件数

コメント

CT検査による冠動脈評価が可能となり、ここ数年は減少傾向にあります。

10 心臓カテーテル検査・治療の症例数推移
当院における心臓カテーテル検査・治療(心カテ)の症例数推移

(クリックで拡大)

項目

心臓カテーテル検査・治療(診断カテーテル検査、PCI、カテーテル心筋焼灼術、ペースメーカー植え込み術など全ての手技を含む)の総数の推移です

定義・計算式

症例数

コメント

近年は件数が減少傾向にありますが、CT検査の発達や患者生命予後改善のための治療適応厳格化、有効な内科的治療、ステント再狭窄の減少などによるものと考えられます。観血的検査や治療は豊富な経験と優れた技術のもとで行われることがもっとも重要です。

11 PCIの症例数推移
当院における心臓カテーテル検査・治療(心カテ)の症例数推移

(クリックで拡大)

項目

心臓カテーテル治療の総数の推移です

定義・計算式

症例数

コメント

ここ数年は患者生命予後改善のための治療適応厳格化、有効な内科的治療、ステント再狭窄の減少などのためやや減少傾向にありますが、それでも年間400~450例の治療が安全かつ確実に行われています。

12 心臓に対する外科的手術治療症例数推移
当院における心臓カテーテル検査・治療(心カテ)の症例数推移

(クリックで拡大)

項目

心臓に対する外科的手術治療症例数(2020年度以降はTAVIも含みます)の推移です

定義・計算式

症例数

コメント

冠動脈バイパス術や心臓弁膜症手術などの症例件数は年間100例を超えて推移しております。

13 経胸壁心エコー件数
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
7574 6770 7085 7173 7030

項目

体表面(左胸)に、探触子(超音波)をあてて、心臓の様子を観察する検査の件数です。

定義・計算式

年間の実施件数

コメント

心臓の大きさ、動き、心臓の筋肉や弁の状態、血液の流れなどを観察し、虚血性心疾患、心臓弁膜症、心筋症、先天性心疾患など様々な心臓病を評価することができます。また、心臓病の診断だけでなく、治療方法の選択や治療効果の判定、手術期間の決定などにも役立ちます。当検査室では、臨床に有益な報告と患者さまの待ち時間短縮に努めています。

14 ABI検査件数
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
2015 1604 2027 2055 1697

項目

上腕と足首の血圧を測定し、動脈硬化の程度や血管年齢を調べる検査の件数です。

定義・計算式

年間の実施件数

コメント

ABI検査とは足首と上腕の血圧の比のことで、動脈の狭窄や閉塞を評価する批評です。健常人では足首の血圧がやや高くなっていますが、下肢血管の動脈に狭窄や閉塞があると、その部分の血流が悪くなり血圧は低くなります。このことから上肢と足首の血圧を同時に測定することで血管の狭窄の程度がわかります

15 血管エコー(頚動脈・下肢動脈・下肢静脈・腎動脈その他)
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
2546 2067 2013 2014 1668

項目

体表面に、探触子(超音波)をあてて、血管(動脈・静脈)の様子を観察する検査の件数です。

定義・計算式

年間の実施件数

コメント

動脈エコー検査:動脈に狭窄や閉塞などの有無を調べ、閉塞性動脈硬化症の診断に有用です。また、形態により動脈瘤や動脈解離などの有無を調べることができます。静脈エコー検査:血栓の有無や拡張・血液の流れ、逆流を調べます。

16 終夜睡眠ポリグラフィー検査件数
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
37 32 36 42 42

項目

終夜睡眠ポリグラフィー検査の件数です。

定義・計算式

年間の実施件数

コメント

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の確定診断に行われる検査です。睡眠時無呼吸症候群を放置すると高血圧や不整脈をど循環器病を合併する危険が高まることが知られています。また、悪化させたりすることもあります。

17 核医学検査件数
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
1208 919 912 1014 749

項目

核医学検査の件数です。

定義・計算式

年間の実施件数

コメント

検査数の約95%を心臓核医学検査が占めています。近年、心アミロイドーシスでのPYPシンチ、認知症での脳シンチやMIBG交感神経シンチが増加傾向にあります。心臓専用半導体SPECTを用いて、患者さまの負担を軽減したうえで高品質の画像を提供するよう努めています。核医学検査は、他医療機関様からの検査ご依頼にも迅速に対応させていただきます。

18 CT検査件数
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
4898 4352 4652 5306 4653

項目

CT検査の件数です。

定義・計算式

年間の実施件数

コメント

AI搭載型320列CTを使用しています。心・血管系に特化した様々なアプリケーションの他、最新のAI技術を搭載し、被ばく量や造影剤量を大幅に減らしつつ、質の高い画像を提供します。検査時における患者さまの負担や不安を、少しでも取り除くことが出来るよう、手技の向上、多職種連携に努めています。CT検査は、他医療機関様からの検査ご依頼にも迅速に対応させていただきます。

19 冠動脈CT検査件数
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
1235 1006 1041 1318 1211

項目

冠動脈CT検査の件数です。

定義・計算式

年間の実施件数

コメント

冠動脈を非侵襲的に評価するのが冠動脈CTです。狭窄・閉塞等の形態情報のみならず、心筋性状・虚血など機能情報まで提供できるよう、日々研鑽を積んでいます。検査においては、患者さまの負担・不安を少しでも取り除くことが出来るよう、スタッフ全員が心掛けております。冠動脈CT検査は、他医療機関様からの検査ご依頼にも迅速に対応させていただきます。

当院について