当院の薬剤部は、循環器分野に特化した医療の現場で、患者さま一人ひとりの健康と安全を最優先に考え、最適な薬物療法を提供しています。 スタッフは、プロフェッショナルとしての誇りをもって業務に携わり、患者様に最高の医療サービスを届けるため業務に従事しています。
私たち薬剤部は、医師や看護師と密に連携し、チーム医療の一員として患者様にきめ細やかな対応を行えるよう取り組んでいます。 治療に関する意見を求められることも多く、日々の業務の中で得られる貴重なフィードバックを通じて、さらなる成長を目指しています。 個々の能力を向上していくことはもちろんですが、 時に難しい局面に出会うこともあり、個人では判断に迷うこともあります。そのような場合はより最適解を提案できるよう薬剤部が一丸となって課題に取り組みます。薬剤部内の風通しのよさも当薬剤部の大きな特徴であります。このように私たちは常に自己研鑽を重ね、 時に一つのチームとして課題に取り組むことで、より質の高いサポートを患者様に提供できるよう努めています。
循環器疾患の治療薬は治療効果が大きい反面、副作用にも注意していく必要があります。そのため、内服されている薬の効果についてはもちろん、起こりうる副作用、注意点についても十分説明し患者様が安心して薬物治療を受けられるよう、常にコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築けるよう尽力しています。 また、看護師とも副作用の情報を共有しており、副作用を早い段階で気づけるよう、 さらには、予防できるように取り組んでいます。
当院では心不全患者さんへのサポートと緩和ケアを担う SP(Support and Palliative care for Heart Failure)チームが結成されておりそのメンバーとして心不全療養指導士の資格を有する薬剤師も活動しており薬物治療の専門知識と経験においてチームの中で重要な役割を担っています。SP チームの他にも NST(栄養サポートチーム)や ICT(感染制御チーム)、糖尿病委員会の一員としても活動しています。
また、当薬剤部は「ポリファーマシー(多剤併用)」に伴うリスクを考慮し、減薬にも積極的に取り組んでいます。多くの薬剤を使用することによる副作用や相互作用のリスクを最小限に抑えるため、患者様にとって最適な薬剤の選定と、必要に応じた減薬を提案しています。これにより、患者様の治療効果を最大限に引き出し、より安全で質の高い医療を提供しています。
私たち薬剤部は、常に患者様の立場に立ち、最新の医療情報に基づく薬学的サポートを提供し続けています。患者様の QOL(生活の質)向上を目指し、循環器疾患の治療における信頼できるパートナーとして、全力で業務に取り組んでいます。

薬剤部の主な業務には調剤業務・病棟業務(薬剤管理指導業務)・薬品管理業務・薬品情報業務・製剤業務などがあります。
発行された処方箋は薬剤師により、お薬の用法・用量、相互作用などの監査が行われます。記載された処方に不備や疑問点があれば医師に問い合わせを行います。(疑義照会)
また当院では処方せん・薬袋の自動発行システム、錠剤・カプセルの自動一包化分包機、散薬監査システムを導入し、調剤過誤防止と業務の効率化を図っています。


注射薬についても使用する量や方法、内服薬との相互作用などについて問題がないか確認をしています。
また、臨床検査値の変動や自他覚症状を把握し、副作用発現の有無のチェックを行い、迅速に対応することで、安全な薬物療法を支援しています。
薬剤師が病棟に常駐することにより他の医療従事者に対しても、医薬品情報を迅速かつ的確に提供し、チーム医療の実践に寄与します。
薬の効果が十分発揮されるよう指定された方法での適切な保管、使用期限のチェック、適正な在庫管理を行います。
薬剤部では抗MRSA薬を中心に解析し、個々の患者さまに適した投与量を医師に提案・助言しています。