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心臓(冠動脈)CT検査

心臓(冠動脈)CT検査とは?

冠動脈の走行、狭窄等の評価をCTを使用して行う検査です。造影剤を静脈内に注入しCTで撮影します。動脈にカテーテルを挿入する心臓カテーテル検査と比べ、体への負担が少ない検査です。

心臓(冠動脈)CT検査の特徴

利点
  • カテーテル検査に比べ低侵襲、短時間で検査が可能です。
  • 外来で検査が可能です。
  • 原則、事前予約の必要はありません。
  • 冠動脈だけではなく、必要により大動脈から下肢動脈まで一度に撮影することも可能です。
留意点
  • 造影剤を使いますので、アレルギーのある方、腎機能の悪い方は検査できない場合があります。(医師にご相談下さい。)
  • 妊娠の可能性のある方は検査出来ません。
  • 冠動脈の石灰化が強い方、不整脈のある方、検査時の息止めが十分でなかった方は正確な評価が出来ない場合があります。
  • 糖尿病のお薬を飲んでいる方は、お知らせ下さい。

心臓(冠動脈)CT検査の流れ

検査前・・・当院循環器内科に受診していただきます。
  • 問診および循環器内科医による診察があります。
  • 心臓(冠動脈)CT検査の必要性の確認をさせていただきます。(心電図、採血等をしていただくことがあります。)
  • 検査についての説明後、同意書および問診票に記載をお願しています。
検査
  • 心電図モニターを付けます。
  • 造影剤を入れるための静脈注射(ルート確保)をします。
  • 息止め練習を行います。(検査の間、必要に応じ何度か行います。)
    正確な撮影のため、しっかり息止めをしていただくことが大切です。(撮影時の息止めは最大でも10秒程です。)
  • 脈拍の速い方には、一時的に脈拍を下げるお薬(ベータブロッカー)を使用する場合があります。
  • 撮影直前に冠動脈を拡張させるお薬(ニトログリセリン)を口腔内にスプレーする場合があります。
  • 造影剤を注入しながら撮影を行います。
    造影剤を注入すると、体が熱く感じますが、すぐに治まりますので、あわてずにしっかり息止めをして下さい。
  • 検査時間は15分程です。
検査後
  • 造影剤の副作用などがないかを確認するため、検査終了後約20分または診察終了までは針を抜かずに、外来にて経過を診させていただきます。
    その後、体調を確認のうえ、針を抜きます。
  • 造影剤は尿から排泄されます。造影剤の排泄を促すために、水分制限のない方はいつもより多めの水分摂取を心がけて下さい。
  • その他、普段通りの生活(食事・運動・入浴等)をしていただいてかまいません。
検査結果
  • 循環器内科医より、検査結果の説明を行います。
    (他医療機関からの紹介の場合は、紹介元医療機関に結果を郵送いたします。)

費用について

3割負担の方で、おおよそ11,000円程です。

当院のCT装置について:詳しくはこちら
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