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放射線部

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AI(人工知能)搭載 新世代320列CT導入!

2019年11月、新世代320列AreaDetectorCT「Aquilion ONE」(キャノンメディカルシステムズ株式会社)を導入いたしました。
世界最高水準の新型CTに、北陸地区初となる最新のAI技術をはじめ、循環器系検査に特化した多くの技術も取り入れました。

「Aquilion ONE」は心臓撮影に、その威力を最大限に発揮します。

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最新のAI技術「AiCE(エース)」が被ばく量を大幅削減!

「AiCE(エース)」は、最新のAI(人工知能)技術ディープラーニングの手法を用いて、低線量で撮影した劣悪画像を、即坐に高画質に変えることが出来る最新の技術です。あらかじめ低線量の劣悪画像と、精密な高画質画像を何万枚にもわたり学習させ、AIがそれらのデータを理解することで実現します。
同じく搭載された「FIRST(ファースト)」と組み合わせることで、心臓撮影時の被ばく量を最大80%低減出来ます。

心臓全体を1回転、わずか0.275秒で撮影!

従来のCTの検出器幅は3~4cmと心臓の大きさより小さかったため、寝台を動かしながら複数回の撮影を行って画像をつなぎ合わせる必要があり、不整脈や息止め具合によっては画像にズレが生じることがありました。

320列CTでは検出器幅が16cmあるため、寝台を動かすことなく、1回転で心臓全体を撮影することが出来るので、不整脈や息止め不良に強く、ズレのない良好な画像を得られます。
短時間の1回転だけの撮影で終わることは、被曝量低減や、造影剤減量もつながりますし、320列CTの大きな利点となっています。

形態情報から機能情報(心筋虚血)へ!

心臓の機能的虚血の評価法として、従来、RI検査による心筋虚血評価や心臓カテーテル検査による冠血流予備能比(FFR)の測定、MRI検査による心筋性状解析等が用いられてきましたが、近年、心臓CTデータを基にこれらの評価が可能になってきました。
当院では、CTによる心筋ECV、心筋遅延造影等の心筋性状解析が可能です。

質の高い画像を提供しながら、患者さまの負担を軽減できる、「患者さまに優しいCT」で、より患者さまに「寄り添う医療」を提供できると考えています。

64列CTとの比較(心臓撮影時)

  1回転での撮影範囲 撮影時間(最短) 被曝量 造影剤使用量 機能情報
64列CT 32mm 7.0秒 多い 多い
320列CT 160mm(5倍) 0.275秒(1/25) 少ない(1/5) 少ない(1/2)
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