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ABI(ankle brachial index:足関節上腕血圧比)

ABIとは?

安静時ABI:
閉塞性動脈硬化症(ASO)において、下肢動脈狭窄や閉塞の程度を表す指標です。ベッドに仰向けに寝ていただき、両側の腕と足首に血圧計の帯(カフ)、両手首に心電図の電極、胸に心音マイクを装着し上腕と足首の血圧を測定します。上腕の高い方の血圧と、左右それぞれの足首の血圧の比率を計算する検査です。

運動負荷ABI:
ABIが正常値でも間欠性跛行などの足の症状がある場合に行います。まず、安静時のABIを測定します。その後少し傾斜がついたベルトの上を 分間歩いて運動をしていただきます。再びベッドに寝ていただき運動直後、6分後、12分後にABIを測定します。

何がわかるのか?

安静時ABI:
動脈硬化が進んでいない場合は、仰向けに寝た状態では腕の血圧より足の血圧の方がやや高い値を示します。しかし、動脈に狭窄や閉塞があるとその部分の血圧は低下します。動脈の狭窄や閉塞は主に下肢の動脈に起きることが多いため、上腕と足首の比によって狭窄や閉塞の程度がわかる検査です。

運動負荷ABI:
間欠性跛行の再現とABI値の変化をみることで重症度を評価できる検査です。

検査時に注意することは?

上半身は薄い衣類に、靴下は脱いでいただきます。
多少時間がかかりますので、トイレはあらかじめ済ませておいて下さい。

検査時間は?

安静時ABI:約10分です。

運動負荷ABI:約20分です。

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