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看護部門

2011年度の取り組み

学会報告

第20回 日本創傷・オストミー失禁管理学会学術集会

演題:「高齢者のスキンケア」  ~下肢皮膚損傷予防への取り組み~
発表者:日端 合子  共同研究者:安田 知美・木間 美津子

日程:平成23年5月21日(土)
会場:石川県歌劇座

「高齢者が大半を占める当病棟においてADLの大半を介助を必要とし、皮膚の脆弱化・ドライスキン・外的刺激などから下肢損傷の発生が絶えない状況でしたが、軟膏を塗布しスキンケアを行うことで角質水分量を維持することが皮膚損傷予防に効果があることを発表しました。」

学会は初参加でしたが、バーバラ・ブレーデン博士を始め、須釜淳子先生や真田弘美先生など国内外の数多くの先生方の講義や大学院生や病院、業者の方の発表を聞くことが出来、とても楽しく学ぶことが多い時間を過ごすことが出来ました。


第75回 日本循環器学会総会・学術集会

演題:腹部大動脈瘤術後患者に対する心大血管リハビリテーション~超早期離床プログラムを振り返って~
○舟橋博美 坂真砂子 上田恵子 長谷川めぐみ 松井幸子 樋木和子 高木俊光 玉直人 上山克史 名村正伸

日程:平成23年8月3日(水)〜4日(木)
会場:パシフィコ横浜

当院では腹部大動脈瘤に対する人工血管置換術後に翌日立位という超早期離床プログラムでの心大血管リハビリテーションを行っています。今回その安全性と効果を検討し、合併症なく安全に実施可能で早期退院に繋がることを報告させていただきました。今後もより安全に早期社会復帰ができる心臓リハビリを目指してプログラムの充実を図っていきます。


第76回 ヒューマンインタフェース学会研究会

演題:「陰洗ボトルとオムツ交換車にイノベーションを」
発表者:宮下 悦子  共同研究者:坪上 茂子

日程:平成23年8月6日(土)
場所:慶應義塾大学日吉キャンパス来往舎 (1階/シンポジウムスペース)

内容:陰部洗浄ボトルを置き忘れず、使いやすいものにし、オムツ交換がスムーズに行えるよう、オムツ交換車を改良する過程について、実施できた部分と残された課題について発表しました。


第37回 日本看護研究学会学術集会

演題:看護補助者を対象にした学習プログラム作成の試み ~介護福祉士と共同での指導を実施して~
津山玲奈・本野雅代・西島澄子・樋木和子

日程:平成23年8月7日(日)〜8日(月)
場所:パシフィコ横浜

内容:
療養病棟において看護業務を補助する看護補助者が半数を占めており、チームとして看護師と共同し、患者様のニーズに応じた看護技術や介護技術を提供するためには、必要な知識・技術を習得していく必要があります。
経験する機会が多い介護技術5項目(体位変換・移乗・排泄・口腔ケア・感染予防)について、介護福祉士と共同で学習プログラムを作成・実施。現状の問題点や今後の課題について発表させて頂きました。


第10回 日本看護技術学会学術集会

演題:転倒予防センサーの発展的活用法の探求 ~患者の意思表出を効果的に捉えニードに応じた看護を実現する~
発表者:山下智子 共同研究者:宮下悦子・西島澄子

日程:平成23年10月29日(土)〜30日(日)
場所:日本赤十字看護大学

内容:
交流セッションでは、これまでのTWCセンサーの研究報告でTWCセンサーのことをまず知ってもらい、このセンサーを転倒予防のみならず患者の状態に合わせて伝達センサーとしても活用し、患者のニードに応えるための目的で活用している私たちのセンサーに対する活用について説明し、その後皆様と意見交換した。
会場から、転倒予防の目的で床マットを使用している方からは床マットでも良いのではないか、クリップタイプの転倒虫くんを使用しているが使用にはどのような注意点が必要かなどの意見があった。床マットの使用のみであれば患者の行動の観察が怠りセンサーを有効に活用が出来ないかも知れません。私がTWCを床型に活用した経験で有効であった事例や効果のなった事例をお話しし、もっと意見交換ができればと思いましたが時間の都合でできませんでした。またクリップを使用する時の注意点はセンサーの付ける位置や患者の特徴などについて意見交が出来ました。

センサーの活用について様々な視点から評価を行い患者に合った活用が出来るために、今後はデーター分析を幅広い視野から捉え、センサーを患者と共に考えて活用できる方法、など細かい視点を加えてより患者のニードに応えることのできるセンサーの活用のフローチャートの改訂が必要であることが分かりました。

このセッションに大勢の方が参加され皆さんとディスカッションができました。転倒予防センサーを活用されている方の実際に抱えている問題点の解決ができたならばとてもうれしく思いました。みなさんありがとうございました。


第81回ヒューマンインタフェース学会研究会 「看護用具・用品開発に関わる研究及び一般」

演題:自作の点滴自己抜針予防具の製品化への取り組み
発表者:竹川幸代

日程:平成23年11月26日(土)
場所:心臓血管センター 金沢循環器病院

内容:
今回、ヒューマンインタフェース学会・看護用具・用品開発に関わる専門研究委員会が主催する第4回目の研究会で「自作の点滴自己抜針予防具の製品化への取り組み」を発表する機会を頂きました。

QC活動で取り組んできた自己抜針予防具の開発を継続、発展させ、今回はICUという特性を踏まえ、敢えて留置針刺入部を外観から直接観察可能な『可視化』に着目した予防具のプロセスと現段階での使用状況、今後の展開について発表しました。
さまざまな有識者の方と意見交換ができ、大変有意義な研究会となりました。


第13回 フォーラム「医療の改善活動」全国大会 in 岩国

演題:STOP自己抜針! ~今世紀最大の大発明マジックロール~
発表者:竹川幸代

日程:平成23年11月28日(月)〜29日(火)
場所:山口県民文化ホールいわくに

内容:
当院では、毎年院内でQC活動発表会が行われています。2010年に2階病棟で取り組んだQC活動「STOP自己抜針!~今世紀最大の大発明マジックロール~」が2010年の院内最優秀賞に選ばれ、今回第13回フォーラム「医療の改善活動」全国大会in岩国で発表する機会を頂きました。

2日間に渡り3会場で、70施設、104題の事例発表がありました。私たちの事例は「問題解決型QCストーリー」の「医療の安全につながる事例」に分類され、1日目に発表し、良い講評を頂きました。

他のコメディカルの方々が参加されており、様々な分野からの医療改善事例を知る事ができ、日々問題意識、目的意識を持ち、仕事をする事の重要性を痛感した2日間でした。QC活動は継続する事に意義があり、今回学び得た事を無駄にせず、今後も継続していきたいです。


第27回 日本静脈経腸栄養学会に参加して

日 程:2012年2月23日(木)〜24日(金) 場 所:神戸ポートピアホテル、神戸国際会議場、神戸商工会議場所 参加者:西島 澄子

内 容:
2012年2月23日、24日の2日間、神戸市の神戸ポートピアホテル、神戸国際会議場、神戸商工会議場所にて開催されました。

メインテーマを「栄養治療ルネッサンス~治療する側、受ける側~」と掲げ、今回は、約1300題にも及ぶ一般口演の他、学会初の市民公開講座が開催されるなど、多彩なプログラムで企画されました。近年の栄養サポートチーム(NST)の普及とともに、より高度で効果的な栄養療法が展開されるようになってきています。
今回は、当院の療養病棟でも多い内視鏡下経皮的胃瘻造設術(PEG)後の患者様の栄養管理に感心があり、経腸栄養(半固形栄養剤など)についての講演などを中心に講演会に参加してきました。半固形化栄養剤については、明確な臨床データがなく、また、臨床においても用手的に注入する方法など問題があるため、当院でも思うように採用ができていないという現状です。今回の学会参加で得た情報や知識を今後活用できないか検討していきたいと思います。


看護部総会

H23年5月19日(金)17:15~
看護部総数:174名中、参加者:88名 委任状:81名によりH23年度院内看護部総会及びすずらんの会を開催しました。

最初に、看護部長より平成22年度の総括とその後、今年度の看護部目標が発表されました。

平成23年度看護部目標  ~おもてなしの心をもって人と接する~

Ⅰ.一番の顧客である看護スタッフを大切にし、満足度向上を目指す

  • 1.看護スタッフの思い・希望を聴く体制を作る
    1)看護部長・副部長は病棟会議・委員会に出席し、看護スタッフの現場の声を聴く
    2)現場の声から課題を明確にし、院内の各種会議メンバーなどの協力を得て解決に取り組む
  • 2.WLB(ワークライフバランス)の実現に向けて努力する
    1)超過勤務を昨年度比30%削減

    ①超過勤務の要因分析をする
    ②業務改善
    ③マンパワーのフレキシブルな活用

    2)希望に沿った有給休暇の取得促進
    ①有給休暇は8日/年以上取得する
    3.おもてなしの心をもって職員同士接する
    1)リーダーとなるスタッフは真摯な気持ちを持ち続け就業する
    2)先輩は後輩を育成する気持ちを持って接する
    3)後輩は積極的に新しい知識・技術を修得するよう努力する

Ⅱ.患者中心の医療(看護)を提供し続ける

  • 1.おもてなしの心をもって患者・家族に接する
    1)丁寧な言葉遣いや態度で患者・家族に応対する
    2)インフォームドコンセントの捕捉説明や看護ケアの説明は分かりやすい言葉で行う
    3)できるだけ患者・家族を待たせないように配慮する
  • 2.安心・安全な医療(看護)を提供する
    1)インシデント・アクシデント件数を昨年度比10%低減  
    ①各病棟のインシデント・アクシデントの傾向を明確にし、原因追究・対策立案・対策実践。評価を丁寧に行い、横展開する

Ⅲ.循環器疾患看護・高齢者看護の専門性の追究

  • 1.診療報酬上必要な研修・新人看護職員研修などを網羅した研修会の開催
    2.スタッフの希望を取り入れた研修会の開催
    3.スタッフのキャリアデザインと病院経営を考慮した研修会・学会参加・資格取得の推進・臨床実習指導者・糖尿病療養指導者・心臓リハビリテーション指導者・呼吸療法指導者・BLS/ACLS・感染管理認定看護師・慢性心不全看護認定看護師・認知症看護など
    4.学術集会・QC活動へもエントリー
    1)各病棟最低1演題発表する

Ⅳ.BSCの理解を深め、看護部としての立場・役割を理解し貢献できる

  • 1.BSCを看護部スタッフ全員が理解でき、行動できるよう説明する 2.月・半期・年次の評価を行い、軌道修正をする

以上、目標達成に向けて看護部全員で頑張りたいと思います。また、美味しいお弁当の配布もあり、出席者も昨年より多く、すずらんの会に於も議題提出に対し活発な意見交換もあって有意義な時間となりました。


クリニカル・ラダー研修

クリニカル・ラダー研修が開催され、徐々に参加人数も増えてきました。各自が今年度の目標に向かって自己研鑽に励みます。

今回、クリニカルラダー段階別IIaの「メンバーシップについて」の講義とIIbの「目標管理」についての講義が開かれました。  研修では個々に掲げた研修目標を達成する為、真剣に講義を受講していました。


看護部研修会開催「おもてなし」

今年度より、看護部研修に関しては講義を開催したのち、病棟での取り組みを途中で中間経過として、年度末に成果として、発表することになりました
5月の「おもてなし」講義をもとに、各階の取り組みを5分程度で中間報告として発表しました。4ヶ月を経過したところでの中間報告会は各階が独自性を発揮し、興味深い内容でした。このあと、2月に最終報告が予定されており、その結果が期待されます。


歓迎会

看護部でも9名の新規採用者があり、心強く思っております。4月1日から3日間のオリエンテーションを終え、各所属病棟に配置となり大変な毎日を送っていることと思います。今回、心臓血管センター金沢循環器病院の一員として迎える為の歓迎会が病院全体として行われました。


新年会

日 時: 平成24年1月19日
場 所: 金沢茶屋
参 加: 80名+子ども16名

大勢の参加があり、また余興にて「かぶって叩いてじゃんけんぽん」というゲームを行い、老いも若きも子供のようにはしゃぎ真剣勝負を繰り広げました。優勝は5階病棟チームでした。

日頃の業務の大変さを忘れ一時ではありましたが楽しい、また他の病棟のスタッフとの交流にもなったことと思います。


わく・ワーク探検(中学生の看護体験)

金沢市浅ノ川中学校

浅ノ川中学校の学生さんが「わく・ワーク体験」に来ました。看護師と一緒に手浴を行っています。初めての体験で緊張していましたが、徐々に慣れてきて貴重な体験となったようでした。

「わく・ワーク体験」にきた、浅野川中学校の学生のみなさんからお礼の感想文が届きましたので、ご紹介します(お名前は隠してあります)。

金沢市森本中学校

一般病棟・療養病棟にて看護体験をされました。リハビリや検査などの送迎・環境整備、退院後のベット掃除・衣服着脱の介助などを職員と一緒に実施しました。
 将来、医療関係に就きたいという学生さんもいて、とても熱心に取り組まれていました。

「わく・ワーク体験」にきた、浅野川中学校の学生のみなさんからお礼の感想文が届きましたので、ご紹介します(お名前は隠してあります)。


診療科・部門
ハイブリッド手術室