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2007年度の取り組み

平成19年度看護部院内研修年間計画予定

平成19年度看護部院内研修年間計画予定

平成19年度の看護部院内研修年間計画予定を作成しました。イメージをクリックすると拡大します。

平成19年度看護部院内研修年間計画予定 No.1(看護部全体研修、新人全体研修)

平成19年度看護部院内研修年間計画予定 No.1(看護部全体研修、新人全体研修)


研究発表演題

第17回 日本心血管インターベンション学会 東海北陸地方会
(クリニカルパス・フォーラム ポスター展示)
木間美津子、桜井紀子、本野雅代

■今回ポスター展示にて、当院の心臓カテーテルクリニカルパスを展示し、質疑応答を受けました。CAG・PCI部門19施設、AMI部門8施設、計27施設より展示されました。

■当院の発表は、クリニカルパスを使用して5年目の評価、修正を加えた内容についてのものでした。今後の修正、改善点について、当院クリニカルパスを展示し、他施設のクリニカルパスを参照したことにより、課題を見つけることが出来ました。

■課題として「(1)クリニカルパスの適応基準、離脱基準の明確化 (2)患者の立場に立った患者クリニカルパスの検討(補足としてパンフレット等使用の検討) (3)クリニカルパスでの生活指導、栄養指導方法の見直し (4)電子カルテでの運用マニュアルの作成 (5)電子カルテでのバリアンス表現方法の検討」の5点が挙げられました。

■今後、さらに評価、修正、改善を加え、より使用しやすく、患者様の安全、安楽につながるクリニカルパスの作成、運用に取り組んでいきたいと思います。


第9回 日本医療マネージメント学会学術集会

インシデント報告分析支援システムを導入しての一考察
~情報収集の効率化に向けて~

荒木真由美、樋木和子

【目的】当院は2000年からインシデント・アクシデント報告レポートを導入後、院内統一したフォーマットはなく、殆どが記述方式の報告であった。そのため、主観的な内容に傾き、情報収集・確認に時間を要した。多くの医療機関で業務効率化のためのレポートシステムが導入され、レポートからの定量的な統計分析の報告は多い。しかし、情報収集・分析する側からのレポートシステム効果を見たものは少ない。今回、新たに導入したインシデント報告分析システム(MEDICALSAGA-CLIP/AD)の導入効果について、分析者の視点から考察を加え報告する。

【方法】システム導入開始前に全病院職員対象に2回、システムの目的・操作手順の研修会を実施。導入開始の2006年6月~12月までの7ヶ月間の提出レポートより、各部署からのレポート件数、情報量や内容について調査した。倫理的配慮は厚生労働省臨床研究に関する指針に従い実施した。

【結果】全職員対象の研修会参加率は76.4%であった。看護部以外の部署からのレポート提出率は2005年度より7%上昇した。従来のレポートより情報量が増え、客観的に情報整理・評価できるようになった。報告者と分析者からの事象の捉え方が明確化した。不足情報がわかりやすく、情報確認に要する作業が軽減した。

【考察・まとめ】レポートフォーマットが統一され、チェック方式と記述方式併用であるため、情報量の不足が少なく、確認時間が短縮された。また、報告者が情報を十分整理できなくても、情報分析過程で正確に把握しやすく、確認箇所が明確になり、作業時間の短縮に繋がったと考える。以上より、システム導入により、職員へのインシデント報告義務の意識が高まり、より正確な情報が把握できる環境となった。


第3回日本クリティカルケア看護学会学術集会

危機的状況にある患者家族への介入の試み
~重症患者家族のニード項目を用いて~

羽場彩乃、山岸弘美、寺井知代子、角田久子、樋木和子

第3回日本クリティカルケア看護学会学術集会に初めて参加しました。

クリティカルケア看護学会は3回目の開催でしたが、教育講演やシンポジウムもとても興味のある内容でした。クリティカルな環境における患者・家族への関わりがとても大事なことだと再認識することができました。

今回ポスターセッションに参加し、貴重な意見や質問を頂き有意義な学会参加でした。

CCT(Complex Catheter Therapeutics)2008

電子カルテ導入による外来患者在院時間の推移

坂真砂子、松井幸子、森裕子、西岡直美、松村美弥子
木下和香子、中田沙織、山本基善、樋木和子

2008年1月31日~2月2日

神戸国際示場にてCCT(Complex Catheter Therapeutics)2008が行われました。

Co-medical部門のポスターセッションに「電子カルテ導入による外来患者在院時間の推移」いう演題で発表させていただきました。

 近年、医療制度改革が急速に進む中、保健医療分野における情報化推進として厚生労働省は、2001年に「情報化に向けてのグランドデザイン」を策定し、2006年には400床以上の病院の6割以上に電子カルテを普及させると公表しました。

 医療の質向上や、情報の共有化を目指し、当院でも2007年3月より電子カルテが導入されてから半年が経過しました。初めは不慣れだった操作にもなれた現在、患者様の受診受付から、会計終了までの在院時間が導入前と比べて、どのように変化しているかを調査しました。紙によるカルテ運用よりも電子カルテ運用での在院時間の方が短縮しているという結果でした。なぜこのような結果になったのかを考察しました。また、診察の待ち時間がまったくなくなったわけではありません。

 今後は、このデータをくわしく分析し、患者様にとっての苦痛な待ち時間の理解と、安心と満足を提供できるように努力してゆきたいと考えています。

 まだ肌寒い神戸でしたが、緑に囲まれた海上都市ポートアイランドの風景も楽しむことができ、思い出深い経験をさせていただきました。


第22回日本がん看護学会学術集会

リンパ浮腫患者の抱える苦痛の検討
~看護介入を考える~

片山美豊恵、山上朋子、打越恵子、木間美津子

2008年2月9 日~2月10日

 第22回日本がん看護学会学術集会にリンパ浮腫看護について施設発表参加しました。

 名古屋というのに、まるで北陸金沢のような寒い積雪を伴う天気でした。

 今回の発表は、「むくみ外来」を通じて教育入院され、リンパ浮腫の複合的理学療法を習得して戴いた患者様の「抱える苦痛」を収集、今後の看護介入方法へとつなげる内容となりました。

 なんらかの外科的治療後にリンパ浮腫を発症した患者様は、術後起こりうるリンパ浮腫に対する知識がないことが多く、また社会的にも知識の普及が遅れている事、保険適応外である事もあり、将来としてリンパ浮腫ケアにおける専門性の確立が求められています。

 当院も今後とも研究結果を踏まえて、外来・リハビリテーション・病棟が連携し、患者ケアに携わっていきたいと考えます。


感染委員会の活動報告

看護部感染対策委員会による病棟巡回(平成19年6月20日)
病院感染対策の目標

1.患者さまの安全性の確保、2.感染症に伴う患者さま・家族の肉体的、精神的、時間的、経済的負担の軽減を図り、病院側の医療スタッフの安全性の確保、3.感染症に伴う過剰医療費の削減
感染委員による職員の手洗い方法について正しい手洗い方法を厳守されているか点検しています

吸痰・オムツ交換時には標準予防策が正しく行われています

今後も定期的に感染委員による巡回を行っていく予定です


平成19年度 わくワーク体験

今年も7/2~7/7まで森本中学校と7/10~7/12まで
浅ノ川中学校の生徒さんが各2名ずつ体験学習に訪れました。
食事介助や車椅子での移動介助を行い患者さんとのふれあいを体験しました。
また、集中治療室や手術室・カテーテル検査室などの見学も行いました。

体験後の生徒さんの感想文

 拝啓
 盛夏の候 毎日、お忙しい日々をお過ごしのことと思います。
 先日はお忙しい中、私たちの勉強のために貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。
 循環器病院での体験は、私にとって忘れられない時間となりました。いろいろな経験をさせていただいた中で、特にOPE室での手術はすごく心に残りました。人の体の中を生で見るのは初めてだったので、ちょっとびっくりしましたが、医師はすごいなあと思いました。他にも心臓カテーテル室では血管が細くなっているのを見て、自分の血管は大丈夫かなと思いました。
あと、特浴では寝たままお風呂に入れるのは、すごいなあと思いました。
 今回の体験を生かして進路を考えていこうと思います。
 学校では得られない貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました。
 最後になりましたが、くれぐれもおからを大切なさってください。

敬具

先輩から一言

高校生時代の職場体験から看護師を目指し、夢を実現させた方の手記を紹介します。(現在、当院に勤務されています)

 高校生の時、看護師の一日体験で金沢循環器病院へ来ました。まだ、創設して間もなく、病棟も1部しか運営されていませんでしたが、とても親切な指導でケアを手伝わせてもらい、病棟も清潔なイメージでした。
私自身、循環器に興味があり、1度体験に来た金沢循環器病院への就職を希望し体験から15年ぶりに病院で働いています。今後もその体験した時の気持ちを忘れずに働いていこうと思っています。


5Sパトロール

医療安全推進委員会では、医療安全や業務効率向上のために院内の5S推進活動を実施しています。
5Sを職員に定着させるために、院内の定期的パトロールを実施し、現場をチェックしています。
以下の写真がその風景です。パトロールメンバーは、看護部と薬剤部、物品管理室です。


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ハイブリッド手術室