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看護部門

2006年度の取り組み

看護部活動報告(研究発表演題)

第15回日本心血管インターベンション学会学術集会

クリティカルパス入院患者に心臓リハビリテーション教育を導入して ~運動習慣の変化の検討~

中島あゆみ・坂真砂子・舟橋博美・川口美和・上田恵子・向井直美
長谷川めぐみ・樋木和子・寺井英伸・堀田祐紀・名村正伸

■クリティカルパス入院患者に心臓リハビリテーション教育を導入したことで、運動習慣の向上につながるかを明確にすることを目的に、平成17年5月から18年2月までのPost PCI・PCI目的の2泊3日クリティカルパス入院患者30名を対象に心臓リハビリテーション教育を行った。教育内容は、保有する冠危険因子に対する指導と、心肺運動負荷試験による嫌気性代謝閾値と最大酸素摂取量の結果を基に、運動指導を行った。

■結果、運動を実施している患者は5割強で、うち運動を導入できた患者は約3割であった。

■年齢では若年者で導入、高齢者で実施していない傾向が見られた。

■更に運動できない患者の傾向では、高齢に伴う整形外科疾患及び身体能力の低下、仕事の内容や変化、地域の特性(天候)が影響することがわかった。

■この研究により、クリティカルパス入院患者に心臓リハビリテーション教育を導入することは、運動習慣の向上につながることと、運動習慣の改善できない患者への心臓リハビリテーション方法の検討が重要であることが示唆された。


第32回日本看護学会(成人看護II)

特殊疾患療養病棟における看護補助者への個別指導と理学療法士による研修の反応

地黄伸子・松村美弥子・西島澄子・樋木和子
加藤真由美(新潟大学医学部保健学科)

■私たちは「特殊疾患療養病棟における看護補助者への個別指導と理学療法士による研修の反応」という演題でポスターセッションの発表をしました。

■内容に関して、「研修期間と研修回数について」「研修後に結果が悪くなった項目について何が原因であると考えるか?」「指導看護師の(知識・技術・経験の)格差はあるのか?」の質問を受けました。また、補助者の教育について「現段階では十分なプログラムがないので、何を始めるにも大変であるが頑張って下さい」と労いの言葉を頂き、とても嬉しく思いました。

■実演交流会の排痰法は実践で役立てていく事ができるものであり、肺炎予防のために取り入れていこうと思います。

■その他にもe-ラーニングによる教育手法について、医療事故の対応についてなどのセミナーを興味深く聴くことが出来ました。今回、初めて学会に参加したのですが発表も含めて大変に学びの多いものでありました。


日本看護技術学会 第5回学術集会

療養病棟において便秘改善のために代替食品の活用を試みて

坪上茂子・西島澄子・灘村晶子・樋木和子

■今回、療養病棟に入院されている多くの患者様が抱えている便秘という問題を、何とか軽減出来ないか、また便秘に対する処置における苦痛の緩和を目的に3種類の食品を用い研究を行いました。

■結果、生活自立度における分類では準寝たきりの(Bランク)の方は3種類の食品に効果がみられ、寝たきり状態(Cランク)の方に関しては効果はまちまちでした。このことが明らかになったことで、今後便秘に対する処置方法が検討しやすくなったと思います。

■今後もこの学会で得られた情報をもとに患者様に対して、より良い看護が提供できるよう努力していきたいと思います。


日本看護技術学会 第5回学術集会

日常生活行動の応じた転倒予防(第2報)
Two-waycall(TWC)を導入した病棟での実態調査

山下知子・宮下悦子・西島澄子・樋木和子
加藤真由美(新潟大学医学部保健学科)

■第4回の当学会において、行動予測が困難な患者に対し、身体抑制や行動制限を行わない転倒予防方法として、看護師が考案したナースコール(二双構造にし、通常のナースコール機能と接触により感知するセンサー部分の2つの機能を兼ね備えたもの)を、日常生活行動に応じた活用を行った結果、転倒件数が減少し、転倒予防に有効であったことを報告した。

■ 前回の報告は開発した病棟での結果であり、TWCの設置や使用基準が確立していない状態であるためその有効性は検証されていなかった。

■そこで今回は、初めてTWCを導入した病棟での使用実態をもとに、使用ツール作成に向けて、TWC適応の判断となる危険因子とアセスメント内容を報告した。

■発表での反響は、行動が予測できない患者様に、このようなナースコールの改良で予防できることに対して感心され、TWCの制作や使用方法について熱心に質問された


第71回日本循環器学会学術集会

「大切なのは禁煙のチャンス!」
当院外来患者の喫煙実態調査及び禁煙指導効果

坂真砂子・松井幸子・森裕子・西岡直美・中島あゆみ・木下和香子
多崎美玲・山岸香代・奥村智子・樋木和子・寺井英伸・名村正伸

■第71回日本循環器学会が神戸市で行われました。参加者は総勢1万8千人を上回り、アジア最大の循環器学術集会であるとのことでした。この中のコメディカル部門で、当院通院中患者様の喫煙実態調査および禁煙指導の効果について研究発表をしました。

■今回本研究に同意を得てくださった患者様の15%は心臓への悪影響を知りつつも喫煙を継続されていました。2006年6月から医療機関による禁煙外来での治療が保険適応となりました。これをチャンスとして、改めて、禁煙をお勧めしたところ、新たに13名の方が禁煙されました。禁煙外来の受診者数も増えています。今後も禁煙推進が図れると考えられます。

■なにぶん初めての学会発表であり、緊張しました。しかし発表前から座長を始め、傾聴してくださる方々が温かく受け入れて下さいました。質疑応答も有意義で様々な刺激を受けました。全国区での交流も深められた気がします。

■私達看護師は「治療から予防へ」というこれからの大きなキーワードの礎となっていく必要があることを確信しました。今や予防医学への関心の高さは周知のごとくです。今後も最先端の情報に常に関心を向け、少しでも患者様の健康増進に役立てるよう自己啓発していきたいです。


わくワーク体験

7/3~7/7まで森本中学校の生徒さん2名
7/10~7/14まで浅ノ川中学校の生徒さん4名が体験学習に訪れました

■リハビリ体験、食事介助、車いすでの移動、軟膏塗布、温泉(特浴の見学)、おむつ交換の見学、シーツ交換などをおこないました。

体験後、生徒さんよりお手紙をいただきました。一通紹介します。

拝啓

 梅雨の時期も終わりに近づき、初夏を迎える暑い日が続きますが、皆様お変わりありませんか。

 この度は、お忙しい中、私たちの勉強のために貴重な時間をいただきありがとうございました。

 5日間の病院での体験は忘れられない時間となりました。車いすを押しながら温泉などの送り迎え。食事の時間の介護。おやつ、お茶配り。どの仕事からも患者さんからの「ありがとう」という言葉はとても嬉しかったです。

 また最終日には普通はいることができない集中治療室・手術室・カテーテル室に入らせていただき、はじめて見る機械ばかりで師長さんやドクターの方々に説明してもらい、とても勉強になりました。

 途中、亡くなられた方が家に帰るのを見て、命の重さをあらためて実感しました。

 最後にプレゼントをうれしがっていただき、とても嬉しく思いました。看護師の仕事は大変ですが、暑さに負けず頑張ってください。

 本当にありがとうございました。

敬具


ハートの日 お茶会

看護部の活動として8月10日ハートの日においてお茶会を開催いたしました

■浴衣姿で、ボランティアとして、学生さんの参加もあり、外来患者様や入院中の患者様にも癒しのひとときを提供できたことを嬉しく思います。
■毎年、8月10日をハートの日とし、看護部でお茶会を開催させていただいております。また、機会がありましたら、是非、お立ちより下さいませ。


感染委員会の活動報告

  • 私たち看護部感染委員が巡回を行いました

  • 実際に手洗いを実施してもらいもらいました

  • 針捨てBOXが正しく活用されているか、 どのように使用されているか聞いています

今後も定期的に感染委員による巡回を行っていく予定です


診療科・部門
ハイブリッド手術室