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循環器病と検査

検査

SPP(Skin Perfusion Pressure:皮膚灌流圧測定)

SPPとは?

ベッドに仰向けに寝ていただいて、血流を調べたい場所、主に足先にレーザーセンサと血圧計の帯(カフ)を巻きます。そのカフに空気を入れて膨らませ一旦血流を遮断してから徐々にカフから空気を抜いて血流が再び戻るポイント(皮膚灌流圧)を測定する検査です。皮膚レベルの微小循環の指標、つまり毛細血管に血流がどの程度あるかを調べる検査です。

何がわかるのか?

血圧から血流を調べる検査で、任意の場所で測定でき、毛細血管を調べることができるという点がABIと異なります。動脈硬化が進行し末梢動脈疾患により安静時にも疼痛がある方、潰瘍・壊死がある方の有益な検査です。血管内狭窄および閉塞が原因の重症下肢虚血(CLI)の重症度評価、下肢カテーテル治療・バイパス術後の経過観察、難治性潰瘍の治療予測、四肢切断レベルの判定に用いられます。

検査時に注意することは?

主に足先の測定を行いますので、靴下を脱いでいただきます。
多少時間がかかりますので、トイレはあらかじめ済ませておいて下さい。
レーザーを用いての繊細な測定方法であり、皮膚血流は交感神経の影響を受けるため、検査中は動かずにリラックスして寝ていただき、会話も振動になるので控えていただきます。

検査時間は?

約30分ですが、病気の種類や患者さまの状態などにより異なります。
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