
冠動脈インターベンションは薬剤溶出性ステントの登場により今や成熟期を迎え、インターベンショナリストの興味は残すところ慢性完全閉塞病変のみとなったように感じる今日この頃ですが、一方で冠動脈疾患患者のさらなる予後改善のためには生理学的虚血の証明かつ客観的画像診断に基づく最適な血管内治療および最適な薬物治療そしてさらには合併する末梢動脈疾患に対する治療など包括的に心血管系をマネージメントすることが重要であることも強調されています。
このような観点で日本国内そして海外では次々と新たな診断治療手技が導入され、それに基づく知見が明らかにされつつありますが、この北陸地区では俯瞰的にみて少なからず出遅れている感があることは否めません。北陸地区のこの血管内治療のレベルアップのためには将来の中心的医師となることが期待される若手内科医や循環器内科医などを中心として、血管内治療に興味のある医師・コメディカルに広く呼びかけ、血管内治療に関する知識を高め臨床研究を推進し、診断および治療のレベルを向上させることが喫緊の課題であると考えます。そこで今回、金沢循環器インターベンション研究会をリニューアルし、この研究会のもとComprehensive Cardiovascular Intervention-Kanazawa 2016を開催することとしました。
平成28年2月26日(金)、27日(土)2日間にわたり、冠動脈疾患・末梢動脈疾患に対する包括的な血管内治療に関してライブデモンストレーション、特別講演、Mini-lecture等予定しており、ゲストは大勢招聘することなく、かしこまらず率直にかつ深く議論しあえる企画としました。
多くの若手の先生方やコメディカルの方々のご参加をいただき、北陸地区の心血管系疾患患者の予後改善のためにこの会を役立てていただけましたら幸いに思います。
心臓血管センター 金沢循環器病院
CEO 名村 正伸
プログラム名 | Comprehensive Cardiovascular Intervention-Kanazawa 2016 |
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開催日時 | 平成28年2月26日(金)および27日(土) |
開催場所 | 心臓血管センター金沢循環器病院 3階講義室 |
ライブセッション | ■EVT & VAIVT Live demonstration: 平成28年2月26日午後13:30から18:30 ■PCI & CAS Live demonstration 平成28年2月27日午前9:00から午後17:00 |
Course Director | 名村 正伸(金沢循環器病院 CEO) |
Guest Operator | 安藤 弘 :Evening seminar(春日部中央総合病院 循環器科) 川崎 友裕:Luncheon seminar(新古賀病院 循環器内科) |
詳しくは、Comprehensive Cardiovascular Intervention-Kanazawa公式サイトをご覧ください。
