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ご利用案内

セカンドオピニオン外来

セカンドオピニオン

セカンドオピニオンという言葉をご存知ですか?直訳すれば“第ニの意見”ということになります。近年、インターネットの普及やマスコミ・各種啓蒙団体の活動により専門性の高い医療の分野の知識も比較的簡単に手に入るようになってきました。病気や治療法について私たち医療提供者がびっくりするほどの知識を持った患者さまも見受けられます。

しかし、治療法が一つでない場合、そのどれを選べばよいのか…という点について答えられる方は殆どおられないと思います。セカンドオピニオンとは、具体的には私たちがお勧めした治療内容が“本当に自分にとってふさわしいものであるかどうか”不安を覚えた場合に“別の専門医の意見を聞いてみる”という患者さまの権利のことです。

私たちが提供する医療行為に自信がないから他の専門医の意見を伺うことを薦めているのではありません。医療行為は人間の行う行為ですから完全無欠のものではありません。まずは、患者さまに十分納得していただくこと、これが達成されて始めて患者さまとの信頼関係が築かれ両者が満足できる医療が行えると信じているからです。セカンドオピニオンを求めると医者が良い顔をしないのでは…とか、セカンドオピニオンを求めた後では一生懸命治療しないのでは…などと心配される必要はありません。

セカンドオピニオンを求めるには

まずは、私たちの診断結果と治療に対する説明を十分に聞いてください。疑問点については納得いくまでお尋ねください。セカンドオピニオンは、循環器疾患についての私たちの意見と他の専門医の意見を患者さまや家族の方に比較していただくために行うものです。私たちの診断や治療法を他の医師に裁定してもらうという性質のものではありません。
治療法の最終決定を患者さまご自身で判断していただくために行うものです。

この趣旨をご理解していただいた上でセカンドオピニオンを希望された方には、当院での検査結果やフィルムをお貸しいたします。これらの資料は病院での保存が義務付けられているものが多く、原本を差し上げるわけにはいかない場合があることをご理解ください。また、他の専門医の意見と当院の意見が同じであった場合は当院での治療をお願いしたいと思います。

セカンドオピニオンをお断りする場合

A. 専門医の目から見て治療に緊急性がある場合
B. 宗教的治療や民間療法との比較を希望された場合
C. 医療訴訟を目的とする場合
D. 患者さまと全く利害関係のない方の場合

  • Aについては補足説明を要しないと思います。循環器疾患は治療の開始時期を誤れば即生命の危機に陥るものがあります。
  • Bについては、そもそも別の循環器専門医の意見を聞くという趣旨からも適切でないと考えます。
  • Cについては、信頼関係を築くためという趣旨からみた場合適切でないと思われます。
    医療訴訟については、本件とは別にカルテ開示の規定を設けておりますのでお尋ねいただければお答えします。
  • Dについては、患者さまのプライバシー保護という点から適切でないと考えます。

最後に

誰にセカンドオピニオンを求めればよいかわからないという場合もあるかと思います。その場合は誠意を持って候補となる医師を推薦いたします。なおセカンドオピニオンを求めた場合、相手の医療機関には診察料を払う必要がある点も予めご了承ください。

繰り返しますが、セカンドオピニオンを求める権利を尊重するということは患者さまの安全を確保するためにも必要であると当院が認識していることを表明したものです。

セカンドオピニオン外来のご案内

セカンドオピニオン外来は、当院以外の医療機関に入院または通院されている患者さまを対象に、当院の専門医が患者さまの主治医からの情報などをもとに、診断内容や治療法などに関して助言をおこないます。その意見や判断を、患者さまがご自身の治療法を選ぶ際の参考にしていただくことを目的とする外来です。

セカンドオピニオン外来では新たな検査や治療はおこないませんので、患者さまからのお話や主治医の先生からの資料で判断することになりますので、紹介状または診療情報提供書(以下診療情報提供書とする)、検査データなどが必要になります。また、当院での検査や治療をご希望の場合はセカンドオピニオン外来の対象とはなりませんので、通常の外来受診をしてください。

なお、セカンドオピニオン外来は完全予約制です。相談希望の方は、事前にお申し込みが必要となります。

セカンドオピニオン外来で相談可能な対象疾患

中学生以上の循環器疾患(狭心症、心筋梗塞、心不全、不整脈、心臓弁膜症、先天性心疾患、心筋症、肺高血圧症、閉鎖性動脈硬化症、動脈瘤、高血圧症など)が対象となります。

ご連絡の相談内容について、当院の担当医が予め判断したうえで、セカンドオピニオン外来相談の可否を決定いたします。内容によってはセカンドオピニオンの提供をお断りする場合もございますのでご了承ください。

セカンドオピニオンをお受けできない場合

  • ご本人、ご家族以外からの相談。ご家族でもご本人の相談同意書をお持ちでない場合
    (ただしご本人が18歳未満の場合を除く)
  • セカンドオピニオン外来相談時に、当院での治療など診療行為を希望される場合
  • 最初から転医、転院をご希望の場合
  • 主治医に対する不満、医療過誤および裁判係争中に関する相談
  • 医療費の内容、医療給付に関わる相談
  • 死亡した患者さまを対象とする場合
  • 主治医が了解していない場合
  • 特定の医師・医療機関への紹介を希望されている場合
  • 当院から指定された相談に必要な資料(診療情報提供書・検査データ・レントゲン フィルムなど)をお持ちでない場合
  • 相談内容が当院の専門外である場合
  • 予約をされていない場合
  • 相談内容によってセカンドオピニオン外来よりも、通常の外来受診をお勧めするほうがよいと判断される場合には、別途外来の受診をお勧めいたします
  • 著しく本規定の目的にそぐわない相談内容であると判断した場合

セカンドオピニオン外来の相談時間および料金

  • セカンドオピニオン外来は自由診療(自費)で行われます。健康保険は使えませんのでご了承ください。
  • 事前にお預かりした資料を担当医師があらかじめ十分に検討した上でご相談をお受けいたしますので、面談時間は1件について1時間以内とさせていただきます。
  • 相談を担当する医師は、当院の医師のなかから、専門性を考慮して当院で決定いたします。
  • 相談料、診療情報提供書を書いていただいた主治医の先生への報告書の作成費を含め、費用は30分まで5500円(消費税含)、30分超~60分は追加で5500円(消費税含)です。
  • 相談は完全予約制です。お申し込みを頂いたのちに、当院から相談日をご連絡いたし ます。
  • お問い合わせ、ご予約に料金はかかりません。キャンセルも可能です。
  • 費用はご相談が終了したあとに会計窓口にてお支払いいただきます。

相談に必要な書類

  • 申込書

相談日の2日前(土、日を除く)までに持参していただくもの

  • 主治医の診療情報提供書・検査データ 血液検査、超音波検査、CT・MRIなどの画像診断のデータ、心臓カテーテル検査など の血管造影検査のデータなど
  • 相談同意書  相談日に患者さま本人が来られない場合は本人の同意書と相談に来られる方の身分 証明書 本人の同意が難しい場合は患者さんとの続柄を確認できる書類と、紹介状(診療情報 提供書)に 「本人の同意が難しい」ことが分かるような記載が必要となります

当日持参していただくもの

  • 診察券(当院診察券をお持ちの方はご持参ください)
  • 予約票(事前にお送りいたします)

その他

  • 相談当日に当院で診療を受けることは、混合診療となりますので原則できません。
  • 申し込みのキャンセルや相談日の変更を希望される場合は、お早めにご連絡ください。
  • 当院のセカンドオピニオン外来では、その場で転医をお勧めすることはありません。
  • 最初から転医をご希望の場合は、この外来の対象となりません。

セカンドオピニオン外来のお申込み手順

お電話にて当院 「地域医療連携室」 にご連絡下さい。セカンドオピニオン外来で扱うべき相談かを確認させていただき、申込書をご郵送いたします。申込書は当院ホームページからもダウンロードできます。
申込書をご記入の上、FAX、またはご郵送ください。
注)なるべく具体的にご記入ください。抽象的ですと、専門性の高いお話をすることが難しくなります。
お送りいただいた申し込み内容を確認し、各科の医師が判断し、相談の可否を決定いたします。その後、専門性を考慮し、当院にて相談医師を決定します。
注)申込書の内容を確認する為に、ご連絡させていただく場合がございます。
患者さまの現在の主治医に診療情報提供書・検査データ・フィルムなどの資料をご依頼ください。その際、全ての資料が揃う日をご確認ください。
注)診療情報提供書をお持ちでない場合、セカンドオピニオンをお受けできません。
相談日時を決定し、ご連絡します。
注)診療情報提供書、検査データなどの資料、相談同意書などを事前に(相談日の2日前(土・日を除く)までに)ご持参または郵送していただくこととなります。
相談日当日は、予約表・診察券をお持ちのうえ、総合受付(窓口)へお越しください。(初診の患者さまには当日診察券をお渡しします)注)相談時間の15分前迄にご来院ください。
相談終了後、お会計していただき、資料をご返却いたします。
担当医師が報告書を作成し、お渡し、または後日郵送いたします。

申し込み・問い合わせ先

〒920-0007 石川県金沢市田中町は16
心臓血管センター金沢循環器病院「地域医療連携室」
TEL 076-253-8000(代) FAX 076-253-0008
受付時間: 平日 午後1時から午後4時 (土、日、祝祭日、8/15・16、年末年始を除く)

申込書、同意書が必要な方は印刷してご利用ください。
PDFをご覧になるには「Acrobat Reader」が必要です。お持ちでない方は「Acrobat Reader」をダウンロードしてください。

  • 申込書
    (ご記入後、上記『心臓血管センター金沢循環器病院 地域医療連携室 』へファクスまたは郵送でお送りください。)
  • 同意書 (本人以外のお申し込みの際にご用意下さい)
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