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リハビリテーション部

心臓リハビリテーション室からの風景

心臓リハビリテーション室

心臓リハビリテーション室

和温療法

和温療法

心臓リハビリテーション室では、北陸新幹線を眺めながらの開放的な空間で、専門の理学療法士・看護師が患者様の心肺機能維持・改善をサポートします。

当院におけるリハビリテーションの特徴

  • 現在、当院のリハビリテーション部は理学療法士(PT)8名で患者さまに対して自宅復帰や施設入所を目標としてリハビリテーションを提供しています。
  • 医師・看護師・メディカルソーシャルワーカーとのカンファレンスを毎週・毎月行い、個々にあった治療方針を検討します。退院前にはケースカンファレンスを行い、介護サービス事業者と連携して自宅での生活をサポートしています。
  • 県内唯一の循環器専門病院として、狭心症・心筋梗塞・開心術後・大血管疾患・動脈硬化症・といった疾患の患者さまにも対応しています。また、再発予防に向けて原因となる冠危険因子や日常生活の注意点についても運動指導を行います。
  • 心不全・認知症、糖尿病教育委員会・リンパプロジェクト・給食委員会・NST委員会・褥瘡委員会・療養病棟運営委員会などの活動によりチーム医療を実践しています。
  • 糖尿病については教育入院を実施しています。各種検査を実施し、病気の理解を深め、良好な血糖のコントロールのため他職種で生活指導・運動指導・栄養指導・服薬指導を行います。
  • リンパ浮腫患者さまの教育入院を実施しています。セルフマッサージ、運動方法、バンテージの装着方法、日常生活の注意点などの自己管理について指導を行います。

取得資格

  • 心臓リハビリテーション指導士         5名
  • 3学会合同呼吸療法認定士           3名

心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーションとは

スムーズな社会復帰と疾患の再発や悪化予防のために。

心臓リハビリテーション指導士の資格をもつ、医師・看護師・理学療法士・臨床検査技師・薬剤師・管理栄養士によるリハビリテーションチームが、運動 療法、食事療法、薬物療法など患者様一人ひとりに応じたプログラムを編成しリハビリを実施しています。
様々な機器を用いた有酸素運動のほかに、乾式低温サウナを使用した「和温療法」も行っています。

心臓リハビリテーションの効果

  • 運動能力・体力が向上し、楽に歩けるようになる
  • 動脈硬化のもとになる危険因子を改善する
  • 血管が自分で広がる能力(血管内皮機能)や自律神経の働きがよくなり血栓ができにくくなる
  • 不安やうつ状態が改善し快適な社会生活を送ることができる
  • 骨格筋機能が改善する

心肺運動負荷試験

心電図、血圧、呼吸中の酸素、二酸化炭素の濃度を計測しながら運動(自転車こぎ)します。心臓だけでなく、肺や運動に使われる筋肉の状態などを総合的に見て運動耐容能(体力)を評価する検査です。心臓に負担無く安全に行える運動量の具体的な指導(運動処方)をさせていただきます。

和温療法

通常のサウナより低い温度(60℃)の乾式遠赤外線サウナに継続的に入ることで全身の末梢血管が広がり、心臓の負担が軽減する新しい治療法です。高齢者や重症の心不全の方でも行うことができます。
適応 重症心不全、閉塞性動脈硬化症、慢性疲労症候群や重症の線維筋痛症、シェーグレン症候群に伴う唾液分泌不全。
禁忌 重症大動脈弁狭窄症、閉塞型肥大型心筋症
効果 全身の血管機能を改善し、中枢・末梢の自律神経や神経体液性因子(ホルモン活性)を是正し、自己免疫や生体防御機構を賦活化。
頻度 1日1回、頻度:週3~5日間、期間:2~6週間(閉塞性動脈硬化症では10週間)。週2~3日間の反復継続により「和温療法」の効果は確実に持続するといわれています。
当院における和温療法の流れ

15分間の60℃乾式サウナによる加温

30分間安静臥床による保温

発汗量に見合った水分補給

和温療法は全身の血管機能を改善し、中枢・末梢の自律神経や神経体液性因子(ホルモン活性)を是正し、自己免疫や生体防御機構を賦活化するとされています。
施行前後に血圧・脈拍・体重を測定し、60℃の乾式サウナに15 分間入り、その後全身をタオルにくるみ、保温効果を持続させるため30分間安静臥床していただきます。
施行後は発汗量に見合った水分を補給する方法です。

【参考文献】
小村 幸則、堀田 祐紀 ほか:
運動療法と和温療法の併用が有効であった血行再建術困難なPADの1症例、日本下肢救済・足病学会誌 2012年第4巻第3号

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