最新CTによる心臓検査
当院では現在北信越地区で最も多い年間2000例以上の心臓カテーテル検査・治療が行われていますが、カテーテル検査・治療は動脈内にカテーテルを挿入して行うため侵襲的であり患者様によっては検査をためらい治療が遅れてしまう場合もあります。
そこで、より簡便に、しかも外来にて冠動脈(心臓の筋肉に血液を供給する血管)・胸部大動脈・腹部大動脈・下肢動脈・頸動脈・頭部動脈などを検査する方法として、64列マルチスライスCTを導入実施しています。
この64列マルチスライスCTは一度に64枚の断層像(0.5mm厚)を高速に撮影することが可能であるため空間分解能、時間分解能に優れていることが特徴です。
これによりこれまで心臓自体の動きのために描出が困難であった冠動脈の動脈硬化性病変を正確に描出することが可能になりました。
◎64列マルチスライスCTのメリット
| ×64列CTのデメリット
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■その他の注意点
撮影直前に冠動脈を拡張させるために、口腔内にスプレーをいたします。
このスプレーは血管拡張作用があり、頭の血管も拡張するため時に頭痛が出る場合もありますが、自然に消失いたしますので、ご心配いりません。
- 検査終了後は少し多めに水分を摂っていただき、使用した造影剤の早期の排泄を促しましょう。造影剤自体にも利尿作用がありますので、水分補給をしてください。
- 検査後は、通常の食事および運動が可能です。
- CT検査にて異常が認められれば、さらに精密な検査が必要となります。その際には、心臓カテーテル検査をお勧めさせていただきます。
実際検査のCTの流れ
- 外来を受診後、看護師から病状につき問診およびアレルギーなどの聞き取り。
- 病状に応じてレントゲン写真、心電図などの検査。腎臓機能の不明な方では、採血で腎臓機能のチェック。
- 医師による診察と病状の説明。また、CT検査の説明。冠動脈・大動脈などの撮影部位の決定。
- CT室に入室。前腕に点滴の実施。
- CT検査の実施。先に脈拍の早い方はお薬の服用。約7~10秒の息止めで、約15分で終了。
- CT検査終了後は造影剤アレルギーのチェックのため、約1時間は外来待合室で待機していただきます。じんましんのでた方、気分の悪くなった方は申し出てください。
- 1時間後、点滴を抜いて終了です。
- 検査結果は、翌日以後に聞きにいらしてください。他院からの紹介の方では、紹介の医療機関に結果を郵送いたします。
費用について
外来での冠動脈CT検査の費用は、37,440円です。3割負担の方では、11,230円となります。
以上が、冠動脈マルチスライスCT検査の概要です。心臓の筋肉に血液を供給する冠動脈の狭窄により「狭心症」が発症し、冠動脈の閉塞により「心筋梗塞」を発症します。この原因となるのが、最近増加の、いわゆるメタボ(メタボリック症候群:肥満、糖尿病、高コレステロール血症)です。胸部不快などの症状のある方では、ご自身の心臓の早期チェックを目的に、冠動脈マルチスライスCTによる検診も必要ではないでしょうか?
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